『僕の彼女を紹介します』(カンパニー松尾監督・pornograph.tv)

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 カンパニー松尾監督が選りすぐりのセックスフレンドを紹介するという、カン松ギャル(松尾ファンの女性の総称)は発狂しかねない作品。紹介されるのは地方在住の23歳、まり子。いったいどんな女なんや!(なぜか関西弁)と松尾ギャルの皆さんはお思いになられることでしょうが、そう思う人は見ない方がいいよ……。なぜなら、絶対に絶対に負け! だから! すんげえ乳、すんげえ尻、そして驚異のくびれが合体したパーフェクトすぎるエロボディ。微妙な吊り鐘ぶりも含めて写真だけで何発でもイケそうなものすんごいカラダしてます。顔出しNGなんでサングラスかけてるんですけど、それがまったく苦にならないほどカラダがエロすぎる。それだけならまだいい。カラダだけエロくてセックスはエロくない女なんて山ほどいますから。ところがこのまり子はんと来たら、右脳も左脳も脳髄までもが欲望でできてるんじゃないかってくらい、いやらしいんですね〜。ははは、泣け! 松尾ギャルズよ! 姉ちゃん開始10分で号泣ですよ。嗚咽をこらえてバスローブの袖が涙で熱く濡れましたよ。荷物届けに来た佐川急便のお兄ちゃん(いつもやさしい)に思わず抱きつきそうになりましたよ。そのたくましい縞シャツの胸を貸してくれ!

 内容は一泊二日、那須の旅。車に乗った瞬間から「もうエッチしたいです、ホントは……」と欲情まみれのまり子はん。シートベルトで乳が締め上げられてえらいことになってます。お互いヤリたくて、ヤるためだけに会ってるのにあえてまだヤんない、見てるだけで鼻息荒くなる緊張感がものすごい。熱くなったカラダを焦らして焦らして山の中に入り込み、森の中で一発目に突入するのですが、いつものカン松定番セリフ「ナマで入っちゃったよ〜。ナマでもいいの?」系のナマ連呼攻撃にも「ナマじゃなきゃエッチじゃない……」と、いまだかつてない絶妙のコール&レスポンスをするまり子はん。そうですか、ナマじゃなきゃエッチじゃないんですか……。ふぅ、オトナの世界ってついていけないわ……姉ちゃんちょっと出直してきます……(ふらつく足取りで)。

 その先も風呂入ってはハメ、何するにしてもまずは一発って感じでハメまくっていて、とても一泊とは思えないエラいことになってます。長い長い一泊だな〜。

 で、特筆すべきってことでもないんだけど、この作品は松尾監督の作品の中でも、テロップ少ない方の作品なんですね。松尾監督にはテロップ多めの、恋愛や青春やセックスに対する割り切れない気持ちなどがギュッと詰まった作品もありますが、テロップあんまないただひたすら欲情まみれの作品もある。この作品は後者なんですけど、後者も後者というか、テロップどころか会話すらほとんどない。撮ってないだけかもしんないですけど、それにしてもない。彼女がどんな人なのかほとんどわかんないし、彼女の笑顔とかもほとんど出てこないんです。興奮してるときって、笑えないからね。旅なんだけど、旅情もあんまりない。場所なんかどこだっていいんだよセックスできれば。という感じです。

 本当に特筆すべきなのは、驚くべきことに松尾監督の性欲が、年を重ねるごとにいっそうダークな深みを増していっていること。だと思います。若い頃のほうが性欲強いと思われがちですけど、この作品(と、松尾監督の他の近年の作品)を観るかぎり、年を取るごとにスケベさのタチが悪くなっていくというか、そういう人もいるんだと思わずにはいられません。いろんなセックスを知っちゃったぶんタチが悪いっていうか、舌の肥えたグルメみたいなもんで、ドスケベな女に巡り会うとここぞとばかりに食らいついて骨までしゃぶるような感じがある。獲物を捕えるツメの食い込みが年々鋭く深くなっているような、そういう感じです。普通に食うのに飽きてなぶり殺しにして楽しんでいるような感じもある。どこまでいやらしいんだ! と思うくらい、いやらしさの根が年々深くなっているように見えるんです。しかもどっちかというとワルい方向に。ワルいって言っても犯罪とかそういう方向じゃなくて、行為の最中に「や、いやっ、そっちはダメ! ああっ……ひどい人!」みたいなワルさって言ったらいいんでしょうか(※実際にこのような会話が作品中で行われているわけではありません)。チ○ポの力で女を屈服させる、その「征服力」が年々強まってきているように感じます。そこそこの村とか街とかなら征服できそうな強さですね。