『Egoistic Love』Now on sale!

mamiamamiya2007-09-17

★えーと、不肖雨宮が脚本を書かせていただいたAV『Egoistic Love 被虐願望、美しき盲目の女』が発売になりました。監督はJO[STYLE]、女優は伊藤あずさ・佐伯奈々ちゃん二人の共演です! ちなみに3990円です(一気に宣伝臭が増すな〜)。ドグマのHPから通販で買うと3000円だそうです!(臭いがさらに倍に)通販はここからどうぞ→http://www.dogma.co.jp/index.php タイトルからわかる通り、盲目のM女の話です。倫理審査団体をパスできるのかちょっと心配してましたが大丈夫だったようでほっとしました。アイデアは監督のものです。


 15日にD-1 CLIMAX参加作品が全タイトル発売されたのですが、今回ばかりは海山監督がTOHJIRO監督にパケのインパクト勝ちしてますね! 縛った縄師さんは同じなんですけど、海山さんのパケ、もはや現実を通り越してマンガみたいになってます。背景消してるからわかんないと思うけど、これ、合成したり寝せて撮ったりしたワケじゃないですからね。ホントに天地(上下)はこのままで縛って、二人の身体をつないでいるわけです。……お、おそろしい子!!


 ちなみに『冷たい性欲の少女達』は、予告編を観て「これケータイ小説にしたら間違いなく売れる!」と確信しました。ケータイ小説をお探しの編集者の方、いらっしゃいましたら脚本を書いたノーマルKIM監督にご連絡を! ケータイ小説といえば性に疲れきって、でもどこかに本当の愛があるんじゃないかと探してるそんな少女が主人公! かなり観たい作品です。挿入歌を主演女優の大塚ひなに歌わせちゃう徹底ぶりも素晴らしいですね。


 そして予告編でもっともそそられたのは『ノーブラサロン NB極上トリートメント』です。「当作品には、女性の裸、およびセックスシーンは一切ありません」と言われているにもかかわらず……。「敬語で接客中なのにノーブラ!」というギャップに反応したのかなー。いや、現代の日本で「ノーブラ」って、もはやタブーじゃないですか。街中にノーブラで乳首浮いてる女性(多くは外国人)がいたら、とりあえず隣りにいる友達の腕をつついたり、耳打ちしたりするじゃないですか(私だけ?)。露出度高くてガンガン下着見せまくりのギャルでさえ、最後の砦とばかりにブラだけは外さないじゃないですか(じゃないですかと無理に同意を求める言葉をたたみかけて使用してみました)。タブー、それは破るときに必要以上の興奮をもたらす不思議な媚薬! いや〜、こういう「日常の中に潜むちょっとうれしいタブー」を見つけてくる嗅覚が、鷲本監督は異常にすぐれてますね。予告編の食い足りない感じがまた……。本編観たら「おやつ食べ過ぎてお腹いっぱいになった人」みたいになりそうな気もしますけど。


★「今日の早川さん」(早川書房)をずっと楽しみにしててソッコー買ったのですが、マンガの棚にドーン! と平積みになっててびびりました。発売して間もないのにすでに三刷が決まったとか。すごい! 早川書房はCOCOさんに、これから一生好きなだけ早川書房の本をプレゼントするといいと思います。


 「早川さん」を読んでて気付いたことは、私が早川さんたちのようなタイプを「かわいい」と思ってしまうことです。オタクでいいよーと思ってるんだけど、微妙に隠したい部分もあったり、でも本に対する愛情はもう山のようなのか海のようなのかわからないくらいにあって、でもたまにモテたいなーと思ってファッション誌を買う素直さもあったり、そのファッション誌を「レジに持っていく自分が着古しの服を着ているから、書店員に『すでにオシャレじゃないじゃん!』と思われたら恥ずかしい」とまで思う自意識過剰な恥じらいがあり……。


 たぶん、私がオタク本に求めている面白さって、こういう「かわいげ」なのだと思う。自分が葛藤してきたのと同じ種類の、でも自分がそのただ中にいるときはとても「かわいげ」だなんて思えず、ひたすら絶望と戦っているような気持ちになりさえしたもの。ブルーズみたいなものを求めているんですかね、オタク本に。本田透のような? 「ルサンチマン」のような? ブルーズみたいなものを求める発想がそもそも古い、旧世代のものなのかもしれないですけど(今月、も、もうすぐ、31歳になります……)。


 どんな自意識をもっていてもいいし、べつにどんな趣味を持とうと恥じらう必要なんてないのだけれど、エロの業界にいると、この「恥じらい」というものがない世界って、本当につまらなく感じるんです。開き直っちゃった存在ほどつまらないものはなくて、そう考えると、「オタク本に何を求めているか」が問題なのではなくて、「恥じらいがあるかないか」が、私が何かを「面白い」と感じるかどうかの重要なポイントなのかもしれないと思ったりしました。あと、個人的にはオタク寄りの趣味を持つ人の、洗練されつくしたとしか言いようのない自虐ネタが好きだったりするので、そこかなぁ。「洗練された自虐」は、ネット文化が産んだいちばんの素晴らしいものではなかろうか。恥じらいがなければ自虐という視線ではものを見れないような気がする。「801ちゃん」に感じたうさんくささは、あの「自虐ネタ」の中途半端さなのではないか、と思って今すごーくハッとしました。それだ!


 ちょっとわき道に逸れますが、この「恥じらい」って、外側から求められることほどうざったいことはないよね。「女はもっと恥じらいを取り戻せ!」とか言われると、ハイジのように衣服を脱ぎ捨てて今すぐ全裸で全力疾走してやりたくなります(『ノーブラサロン』とは対極にあるノーブラ)。だから「恥じらいが大事」とか言われるとすげーむかつくだろうと思う。「かわいげ」も同じですよね。


★そして今さら上橋奈穂子にハマっていたりするのですが、「精霊の守り人」と「闇の守り人」を読んで、さらに今さらですが神山健治がなんでこれをアニメ化しようと思ったかわかるような気がしました。


 この二作品に出てくる(これから先もシリーズは続いており、全10冊なのですがまだここまでしか読んでないので、もっと出てくるかもしれませんが)バルサという女の用心棒(主人公)は、まるで「攻殻機動隊S.A.C」の草薙素子なんですよ。士郎原作でも押井バージョンでもない、ハードボイルドでありながら至極まっとうな熱い感情を持っていて、ひたすら強く勇敢な神山バージョンの素子。女を捨ててないんだけど、微妙に甘え下手なあたりもソックリな気がする。バルサの方が、電脳化してないぶんどこかなまなましいですが。


 でも、何作にも渡ってひとつの「理想の女」のかたちを追い続けるあたり、さすが押井守の門下生という感じですね。まぁ、師匠が追い続けているのはすでに女ではなく犬ですけど……。


★そして「おおきく振りかぶって」アニメはもうすぐ最終回。俺の夏が終わるよ……。先週はついに私の大好きな場面、栄口くんがビビリながらも仲間に支えられ、勇気を振り絞ってバント成功する場面があり、テレビの前でわなわなとモモカンのごとくふるえました。最近はエンディングが流れて夜空が浮かんだ瞬間に泣けます。今私とカラオケに行くと前オープニングの「ドラマチック」を聞かされます。どうでもいい情報です。どうでもいいついでに言うと、最近禁煙に成功しました(おお振りとは何の関係もない自分の話を突然はじめてみました)。しようと思ったわけでもなく、なんとなくやめちゃってそのまま吸ってないだけですけど、「吸わなくて平気なんてどこか悪いんじゃないのか?」「たばこがまずいのは不健康な証拠!」と逆に不安になってます。仕事中の手軽な息抜きがなくなったのも淋しい。けど、ぜんぜん吸いたくならないんですよね……。なぜこの要領でダイエットができないのだろう。食べ物はガマンできません。


 禁煙した理由をひとつあげるならば、昔はポケットがあれば一つにお金、もう一つにたばこを入れれば済んだけど、今はケータイがあるから3つのうちどれかを諦めなきゃいけないということ。小さなハンドバッグで出かけるときも同じで、ケータイを置いていく方がステキな感じではありますが、小心者なのでたばこを持たずに外出することが何度かあったのです。それで「もういっか」と思ってしまった。ま、すぐまた吸いはじめるかもしれませんけどね。