西炯子先生の『姉の結婚』、面白いねえぇ……! 恋とか愛とかって、なんなんだろうねぇ。普通の恋愛なんていうのはどこにもなくて、誰もが恋愛で絶望の淵に追いつめられたり、一生一度の相手にすべてを賭けたり、そういうことをしているのかもしれないね。ちょっと、街の風景からしてたまらないものがあって、景色もなにもかもすべてが有機的につながっていひとつの場面、ひとつの物語、ひとつの心情や状況を描いていると感じます。背景が「人物と切り離された、後ろにあるもの」じゃなくて、つながっている感じ。場所も立場も状況も、恋愛ではなにひとつ切り離せないし、その切り離せない中でどうするかを考えるしかなくて、常にがんじがらめになることを思い出させられます。続きが早く読みたいです。