沢庵

 さて次に紹介するのは、沢庵監督です。プロフィールの写真を見てください。イケメンです。しかもちょっとなんか、オシャレっぽい。ビームスで服買ってそう(姉ちゃんの中ではちょっとした差別用語です。オシャレの被差別部落から発信する逆差別用語です!)な感じ? そう、姉ちゃんにとっては感じ悪かったんです。沢庵監督。 姉ちゃん、ひどい偏見ですが正直言ってイケメンのAV監督にはちょっと反感持ってます。「なんだよ、プライベートでもセックスに不自由してなさそうなツラしてるくせに、仕事でまで女のハダカ見てんじゃねーよ! どーせ女優も『他の監督さんだとここまでしないけど、沢庵監督なら……』って感じでイケメンオーラにヤラれていつもより本気度高かったりすんじゃねーの? 感じ悪っ!」私の心模様を簡単に言うと、そんな感じです(事実無根ですので信じないでください)。でも、作品を見ると沢庵監督に対する印象は変わりました。なんか、作風が「イケメンの作風」じゃないんです。えてしてイケメン&モテ系の監督は、女優と恋愛モードの作品を撮るのがうまかったり、女扱いに慣れている分、女優をノセるのがうまかったりして、私のようなモテから取り残された人間にはそこがまぶしくもあり、ツラくもあるのですが、沢庵監督の作品にはそういうムードをあまり感じません。どっちかっていうと「イケメンなのに、不器用で損してる」感じです。姉ちゃんまた推測でものを言いますが、意外と「いい人」で終わっちゃって苦い思いとかしてるんじゃないでしょうか。顔はイケメンだけど、心は平民という感じで親しみすら覚えます。しかし監督としては、沢庵監督は全然平民ではなかったのです。