「苦い蜜 ザーメンby社長秘書」天衣みつ

http://www.waap.co.jp/asp/ItInfoDisp.asp?Bno=5d714405fe8fca5cdefc41293d603889&It_c=10000360

 その作品は、天衣みつ(あまいみつ、と読みます)主演の「苦い蜜 ザーメンby社長秘書」(ぶっかけものです。いいタイトルだ!)です。ワープには、もともと「ザーメンby女教師」という、ものすごい傑作シリーズがあります(http://www.waap.co.jp/asp/ItInfoDisp.asp?Bno=5d714405fe8fca5cdefc41293d603889&It_c=10000360)。これは、[JO]STYLE監督が、女の業のようなものと、望むと望まざるに関わらずそれを抱えてしまった女のけなげさみたいなものまで描いてしまう、ぶっかけでそこまでやってしまったシリーズです。性欲が強いのにただの淫乱ではなく、どこか一途だったり、自分はこれでいいんだと自己肯定をしていたり、逆に男に疎まれるほどの性欲の強さを懸命に隠していたりする、自分の性欲を「かわいい」とはとても思えない女が出てくる。私にとっては性欲を身体だけではなく心ごと受けとめてくれるような感じのする、「いい」と声高に言うことすらためらうくらいに、自分の心に近く踏み込んでくる作品です(私が女性に、性欲が強くてそのことで悩んだことのある女性に観てほしいのは、このシリーズです)。これに近い「ザーメンby社長秘書」というタイトルをつけたからには、それなりの何かがあるのだと、最初は思いました。

 そしたらこれが、良かったんです。文句なしの美女であり、人気女優である天衣みつが、「暗い」んですよ! 私は女優さんがニッコリ笑顔で「おいしい!」って言うぶっかけものは、ものによりますが、基本的にはあまり好きではありません。ザーメンそのものが、別においしくないどころかだいたいはまずいもんであることを知っているからです。そんなものを飲みたがるのには、心理的にそれで「興奮する」理由がなければ、感情移入ができません。ただの「お仕事」だったら醒めるんです(たまに「本当はイヤなくせに、仕事で飲まされちゃってる!」という屈折した欲情を感じることはあります。弟よ! ごめん! 姉ちゃんけっこう悪いやつです)。ワープの「暗い」ぶっかけものには、その「理由」がある。飲みたがる気持ち、浴びたがる気持ちがわかるから感情移入もできるし、それをやっている女優さんが、とても正直に見える。大勢のザーメンを浴びたがる・飲みたがるなんて変態かお仕事じゃなければ、普通はないことです。それが「お仕事」じゃなく「恥ずかしいし、そんな女だと思われたくない。でも止まらなくてごめんなさい」って感じの、羞恥心と格闘しているかわいい変態女に見えるのが、たまらないんです。そして沢庵監督は、[JO]STYLE監督とは違う形で、「暗い」ぶっかけを、「天衣みつで」撮った。私はもともと、天衣みつという女優さんのことは評価しています。今どきなかなかいない、「単体女優」としての華も、端正な美貌もある正真正銘の単体女優だと思います。ただ、それだけで「好き」にはなれない。けれど、この作品で、私は天衣みつさんのことを「好き」になれた。天衣みつさんが一般的に誰から見ても魅力的な女というだけではなく、「自分にとって」魅力的な女になったのです。

 K*WEST監督がヴィジュアルの説得力で女のエロさを引き出す監督だとしたら、沢庵監督は女の側の気持ち的な裏付けを匂わせることで、女のエロさまで含めて「愛させて」しまう、今まで観る人にとって特別ではなかった女を「俺のための女だ」と思わせるように、感情移入させてしまうことのできる監督なのではないかと思います。私は天衣みつさんのルックスは、きれいだとは思えど、そこまで好みではありませんでした。そこから「好き」になるための、グッと来る一歩をこっち側に踏み込んでくる感じが、沢庵監督の作品には、あります。

 そして僭越ながら、あの「ワープスペシャル」の距離感がまだ女優さんに対してあるのなら、ハメ撮りとか、ハメ撮りでなくてもそれに準ずる行為(って何だ? 指マンとかか? まぁ、監督自身が主体となって女優を欲情させる行為のことです。触らなくても、言葉だけでもそういうことはあります。黒澤あらら監督の言葉責めとか)をやっても、いやらしいんじゃないかと思います。パッと見、沢庵監督はいわゆる「AV監督」らしくないです。女優さんによっては「えっ、この人?」って思って、お仕事モードになる前に「恥ずかしい」と思ってしまう人も、いると思う。それを利用して、女優との疑似恋愛という形ではなく、「妙に意識しあっちゃってる二人」という感じで撮ったら、多分見てるこっちはたいへんドキドキすると思うのです。これは、私個人のリクエストですから、聞き流してもらえれば。

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