「ワープスペシャルvol.12」坂下麻衣

http://www.waap.co.jp/asp/ItInfoDisp.asp?Bno=7a8d11327210d08320143c8edb783a11&It_c=10000303

 その後観たのは、「ワープスペシャルvol.12」坂下麻衣(ワープエンタテインメント・2004年4月発売 こちらの方がリリースは先ですね)この作品はパートごとに監督が違うのですが、この中の露出パートを沢庵監督が撮っていたのです。坂下麻衣ちゃんを沢庵監督が街へ連れだし、リモコンバイブ着けて人気のないマンションの階段でちょっとこう、スカートをめくらせたりするんですけど、これがなんか、坂下麻衣ちゃんの方も「ホントにここで撮影するの? いいの?」って感じでドキドキしてるし(多分、途中までは監督と二人きりだったんじゃないかな? というような雰囲気です。最後車庫のシャッターをヒザぐらいまで開けてセックスする場面があって、これも坂下本人がホントに興奮してるっぽくてすんごいエロいですが、お相手は男優さん)なんか監督の側にも照れや緊張があって、そのお互いの緊張感が非常にナマっぽいんです。坂下さんも、沢庵監督も、なんか仕事っぽくない。「デキてる感じ」や「女優が監督にホレてる感じ」みたいなのとは違って(そんなヤな感じはしませんでした)、男女としての緊張感を残しつつお互いに照れながら仕事してる感じで、それが良かったんです。沢庵監督は、「女優」を「女」にすることのできる監督なのかもしれない、とこの時思いました。「女」っていうと少し違うかな。男友達に女っぽい部分を見せるのって、私は照れるんですが、そういう感じがしました。恋人の前では全裸で歩いて自分からのっかってっても平気な女の人(私ではないよ)でも、友達の前でそれをやれって言われたら、仕事でも照れる。そういう感じがあって、すごく新鮮だったんです。

 私は沢庵監督の作品は、実はそんなに多くは観ていません。だから、本当にターニングポイントになった作品や、沢庵監督という人を端的に表している作品は、他にたくさんあると思います。ただ、私が最近沢庵監督の作品を観て、その作風を観て思い出したのはこの二本でした。