『ダークナイト』

★『ダークナイト』観ました。派手で華があって、ほかにいっぱい今年はすごい映画があったのに「これ一番!」と勢いだけで言いたくなる「これでもか感」がありました。ま、ジョーカーよりヒロイン役の女が悪いヤツだということを除けばですけどね……。あいつ何なの? 男の純情もてあそびやがって! いや男の純情をもてあそんでもいいんだけどなんか(お前、そんな器じゃねーだろ)と思ってしまうというか、そういうことをしても「いい、この女にならだまされてもいい!」というほどのイイ女ぶりをあんま見せてくれないんですよねー。観た後寝たら、最初に入ってたブルーレイディスクのCMのせいか、ブルーレイのプレイヤーを手に入れた夢を見ましたよ。サブリミナル? サンタさんがくれるといいなー。


 今年はこの映画のほかに『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』があり、『崖の上のポニョ』があり、という、ふだんあまり映画を観ない私でも悲鳴を上げそうなすさまじい作品がいっぱいあって、まぁ映画のことはよくわからないけどいい年だったのではないかと思いました。あっ、『ラスト・コーション』も今年だったかな。いつからが今年なのかよくわからないんですが、自分の好き嫌い以前に圧倒されるような作品が多かったように感じます。宮崎駿の『プロフェッショナル仕事の流儀』も今さら観たんですけど「僕は好き勝手やってるんじゃない! 映画の奴隷なんだ!」とか言っててなかなか良かったです。


 クリスマスイブは『エグザイル/絆』でも観ようかな……。


★↑とか書いてたら、松江くんがクリスマスイブのイベントにカンパニー松尾監督を呼んだそうです(http://d.hatena.ne.jp/matsue/20081219)。すごいね〜、31歳(男)と32歳(女)に火花を散らして奪い合われるカンパニー松尾監督。「僕とイブを過ごしてください!」と男にラブコールされる松尾監督。スタジオボイスでインタビューしてたっぷりしゃべっただろうに「もっと一緒にいたい!」とイブのイベントに呼ぶ松江くんのフォーリンラブwith松尾っぷりには驚かされます。いや〜、実際の恋愛でもこれほど激しくぶつかってくるライバルはいなかったな〜。松尾さんはさらに27日の豊田道輪さんのオールナイトライブにも出るという人気! 私の周りにはけっこう松尾さんのファンの女性が多いのですが、女だけでなく男をも狂わす松尾監督の魔性ぶりにはビックリです。


 ちなみに弟にも『テレクラキャノンボール2009』送ったのですが、弟は「あのメガネの人、なんか気になるっちゃんね〜」と、松尾フェロモンの影響を受けずバクシーシ山下監督を好きになってしまったようでした。弟の感想は「昔、子供のころ団地に住んどったときに『あれやろうぜ〜』とか言って遊びよっていつの間にか真っ暗になるまで夢中になっとった、あの気持ちを思い出す」という、おまえ今年いくつなんだ!? という微妙に年寄りっぽいものでした……。まだ20代なのに振り返るなよ!


★そして今号の『Arne』では、なんと谷川俊太郎先生のご自宅の写真が載っている……! 今まで佐藤雅彦村上春樹とおそるべし大人物の自宅取材を敢行してきた『Arne』。谷川先生の部屋は、すごくいい感じです。なにもおそれずただ希望を口にしてみると、私もいつか詩を書いてみたい。あの部屋にくらべると、自分の部屋は、ずいぶんつまらない部屋だなー。まるで部屋が人間の浅さを象徴しているかのようだ……。


 部屋といえば、都築響一さんの『着だおれ方丈記』が本になっていますね。ひとつのブランドのファンで、そこの服ばっかり買ってる人の部屋を撮影する連載をまとめたものです。みんな決してそんな金持ちじゃないのに、六畳の和室とかにエルメスのオレンジの箱がガンガン積んであったり、やっぱ古いアパートのベッドの上に天蓋ふうの布をかけて服に合う感じにしてたり(この人はアレクサンダー・マックイーン好きの人だったかな?)してて、爽快です。見てるとうらやましくなる。私は服は好きだけど、そこまで一人のデザイナーに入れこんだことはないし、生活が破綻するほどファッションにのめりこんだことがなくて、でも「今期のあのブランド最強じゃん!」みたいに思うことはときどきあって、その勢いだけで全財産突っ込んでみたくなるときはあるので、なんか、見てると爽快だし、憧れるんですよね。浮気者だからひとつのブランドに絞れない自分のてきとうさが悲しい……。