★今日はよしながふみの男女逆転「大奥」の2巻を発売日前日にフラゲフライングゲットの略)。1巻もすごかったが、2巻はもう全く笑えない展開になっていて、ぞっとする。このマンガは何なんだろう。マンガ界においてだけでなく、もっと広い範囲においてものすごい重要な作品だと思う。
 2巻は、女が味わい得るよくある屈辱の全てを男が味わう展開になっている。強姦、セクハラ、見た目差別、そして「男(女)にかしづくためだけに存在を許される」ということ。などなど。すごいのは、男に対する復讐心がある自分が読んでいても、「もっとやれ!」という気持ちには全くならないことだ。「こんなことはもういい。もう他の人までこんな目に遭わせることない」と思う。「大奥」は、フェミニズムを男女平等の思想だという古くさい偏見をいまだに持っている人や、ジェンダーフリーを男や女が中性化する思想だという誤解をしている人、それらを正しく理解した上でまだ自由になれない人のすべてを巻き込み、男も女もなく、すべての人を自由にする物語に展開していく予感がする。今年一番の怖い本。


★昨日、押井守の話が出たついでに、押井関連AVの話題を(関連って言っても、押井さんご本人はまったく関係してませんけど)。