『「病み」から「闇」へ』

★『小悪魔ageha』をひそかに気にしている私ですが、今回もまた年末にすごいのをカマしてきましたね。『漆黒でも暗黒でもない 私たちの闇』……。以前『病んだっていいじゃん』というタイトルキャッチがあったのですが、それをふまえて今回は『「病み」から「闇」へ』というサブキャッチが! う、うまい!


 とか言ってる場合じゃなくて、前回の『病んだっていいじゃん』は、読んでみると「思ったほどは病んでなくて安心した」って感じだったんですけど、今回の『闇』は、ページをめくるといきなり「コンプレックスも含めて自分を好きになるなんてキレイ事じゃん! 私は自分の顔が嫌い」「セフレ以上恋人未満の関係でしかなくても、私があなたの一番の女だって思ってる私ってバカなのかな」みたいな衝撃ワードが続出して、マジ泣きしそうになりました。「白い床がいいって言ってたから、白いフローリングの家探したのに……」とか、ううっ……。いつしか私まで闇に取り込まれそうになってるよ!


 これを読んでる読者のコは、きっと『こんな可愛くてキラキラしてるage嬢だってこんなに悩みを抱えてるんだ』って共感したり、それでも頑張ってるage嬢の姿に励まされたりするんだろうと思えるし、『闇』を描くこと、共有することでこの真っ暗闇な時間を生き抜いていこうという意外に明るいメッセージなのかもしれない、と思おうとしたりしたんだけど……。だって次のページからいきなり振り袖メイクの特集が! 落差激しいんだけど紙面のデザインのキラキラ具合は同じテンションでつながってる! 関係ないけど以前、『ageha』の編集長を追ったドキュメントで編集長がデザイナーに「このページのさぁ、このチョウチョが下向いてるのあるじゃん。これやめてくれる? チョウチョが下向いてるって縁起悪いから絶対やめてほしいの!」とダメ出ししてました。根拠はわからないが妙に説得力があって「チョウチョが下向いてちゃいかんよな〜」となんとなく同意してしまったことがありました。ほんと『ageha』って、リアルクローズ世代の、リアルなファッション、メイク、そして人生観を提示してくる雑誌だな〜。


★今年は紅白の浜崎あゆみだけは絶対観ようと思います。ひとりの若き女王の生き様を、見守りたいです。