『TRASH-UP!! vol.2』

★先日の溺死ジャーナルのイベントでプレゼントしていただいた『TRASH-UP!! vol.2』。「これ怖い映画の本でしょ〜、私血まみれ系がダメだから大丈夫かな〜」と思ってたんですが、真魚八重子さんの原稿や対談があったり(「屋敷女」のくだりはほんと真魚さんに賛成。って私は予告編しか観てないんだけど、女性にはキツいとかいう意味じゃなくて(私は妊娠経験がないから、実感として当事者に感情移入してキツいという感覚はないです)え〜これやんの? っていう感じがちょっと、どうにも……)、キングジョーさんの濃厚な原稿があったりしてすごく楽しんで読めました。全体的にもっとでたらめな感じだったらもっと好きかも。ちょっとでたらめぶりにそこはかとない品があるんですよね。いや、品があったほうがいいんでしょうけど。


 でも、ほんとに「これ読んで本当に良かった!」と思ったのは、中原昌也氏の批評についての発言でした。「『ゼロ年代の想像力』を褒めそやすようなだっさいメディアには絶対関わりたくない」(←要約。ホントはもっとむちゃくちゃひどいことが書いてある)っていうのが、別に宇野さんという人の悪口言ってるから爽快だとかそういう意味じゃなくて、騒がれてた頃に感じてたなんかイヤな感じ、変な感じを中原さんがすごく腑に落ちる形で言葉にしてくれていて爽快だった。です。もらっておいて何ですがみんな買ったほうがいいですよ。

季刊 TRASH-UP!! vol.2(DVD付)

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