★さっき本屋に行ったら、山田詠美の『姫君』(好きな本)が平積みになっていて、その表紙の絵がなんか知ってるタッチで気になって装画が誰かたしかめてみると、クレジットは「HITOE ARAKAKI」。そう、元SPEEDの新垣仁絵ちゃんです。


 彼女がSPEEDをやめた後、ニューヨークに渡ってイラストの勉強をしているのは知っていた。その後、女性向けB系ファッション誌『LUIRE』(今は信じられないかもしれないけど、昔はB系ファッション誌ってLUIREしかなかったんだよ! 先駆者で、本気でブラックカルチャー寄りの内容が面白くて一時期読んでました)にイラストの連載をしてたのも知ってた。でも、それからしばらくはどうしてるかなんて知らなかった。


 こういうのって、グッと来るんだよね。すごいスターだった人、一度どこかの枠にカテゴライズされた人が、そんなこと無視して自分の好きな道を生きていて、それがちゃんと実っているっていう、この感じ。『姫君』、単行本のときはなんと『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平が装画なんだよね。今回のHITOEちゃんのイラストも好きだ。


★本屋でミステリ漁ったついでに。ジャック・ケッチャムの『隣の家の少女』は、日本人の手でぜひマンガ化すべきだと思う。ベタなエロマンガとかじゃなくて、ちょっと突き抜けた感じの表現をする、プロでなくてもいいから独自の表現のできるマンガ家にこれ、描いてほしい。

姫君 (文春文庫)

姫君 (文春文庫)

姫君

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