★メリークリスマス! いや〜泣いたね! 「時をかける少女」(それ観たんか。今、恵比寿ガーデンシネマリバイバル上映やってます)。「NANA」でグッタリした心がだいぶ復活したよ……。さわやかに泣いて、帰ってM-1観てまだ夜の9時なのにひとりぼっちなことに気付いてまた泣いたね! ネットの海を徘徊しながら「今日更新してない奴は全員デート中とみなしてやる!」と殺気を発散していたら、ドルショックさんが満身創痍で仕事している日記を更新していて「ごめんなさい」と土下座して謝りたくなりました。ドルショックさん、がんばって! 私も「時かけ」みたいに未来で待っててくれてる人がいるといいな……ってもう三十路なんですけどね。これ以上待てるかって話ですけどね。っていうか「タイムリープの能力があったらどっちともつきあってみて良かった方にしよう」とか考えてる汚れた大人にはそんな奇跡は起こらないですけどね! でもコースケもチアキもいい男だと思うんだもん決められないよ〜……っていつお前が主人公になったんだって感じですけどね。主人公どころか一人でイブ過ごしてんじゃねーかって今自分で思って死にたくなりました。

 映画館で「悪夢探偵」(塚本晋也監督)の予告編が流れたのですが、これが、すっごいエロい。裸もセックスも予告では出てこないけど、すべての画面の雰囲気が不穏で、真っ黒に濡れていていやらしい。監督は違うし、作風も全然違うけど「ケイゾク」というドラマが、やっぱり裸や気持ちいいセックスが出てくるわけではないのに、確実にエロの緊張感をはらんでいたあの感じに少し似ているかもしれない。たぶん、「ケイゾク」に夢中だった人はみんな、真山に拘束されて目隠しされて、強姦ではなく挿入なしでナイフで全身を愛撫されるような、そういうことを望んで観ていたんじゃないかと思う。

 塚本晋也は、まぁ、だいたいいつもエロいんだけど、エロの種類がちょっと変わっていて、予告だけで何こんな熱く語ってんのかわかんないけど(本編観たら全然違うかもしれないのにね)今回の作品はすごくサービス精神があるように感じた。カッコいい部分以外をバッサリ削ぎ落とすんじゃなく、普通にテレビでやってもおかしくない感じのエンタテインメント性があるように見えた。どっちがいいというのではなくて、塚本晋也のやることに何にも文句なんてないんだけど、今まで黙ってがばっと脚開かせてつっこんでたような人が突然いろんな道具や技を駆使して前戯をみっちり始めたような感じで、姉ちゃんなんか照れちゃって予告だけで顔が赤くなってきました(※別にそれが似合ってないとかヘタクソで観てらんないってことじゃないです。ただ、いつもはもっとほら、ノイズがガーッと来て暴力がドーッと来てな感じだから、や、やさしくされると困っちゃう……)。興奮して今から1月13日(初日)が待ちどおしいです。わかんないけど、ことの次第によってはイスから立ち上がれなくなるような事態を想定してます……。

 「映画を観ながらオナニーする」とか「映画の中のものごとを観て欲情する」とかじゃなく、映画を観ていることそのものがセックスであるような、そんなことは塚本晋也の映画でしか経験したことがないかもしれない。私は、自分が年をとって、誰からもセックスの相手として見られなくなるということをよく考えるけど、もしそうなったら塚本晋也の映画を観ようと思う。どうか「悪夢探偵」が、そういう映画でありますように。あと姉ちゃん、実はhitomiがちょっと好きなんですよね。なんか、けっこうイイ身体してませんか? そんでなんか、上手そうな顔してる。単なる憶測ですけど、最初は痴女なのに感じてくるとだんだんわけわかんなくなっちゃって責められちゃう人っぽいですよね(ですよね?)。声の、硬質な感じと柔らかい感じの混ざり具合も絶妙です。