★CDって、発売になってもその日にすぐその曲がダウンロードできるわけじゃないんですね。前にテレビで流れてるのを聞いて、リリースされたらダウンロードしようと思っていた安室奈美恵の曲があって(「Baby Don't Cry」)先日発売日だったので落とそうと思ったらダウンロードできる曲目の中にその曲はなくて、今日タワーレコード行ったら、CDのみの通常版は完売しててDVD付きの分厚いやつしかないんでやんの。だっせー。

 パッケージ産業が好き、とか昔は言ってたような気がするけど、売り切れはともかく、こういう利権ずくにしか見えないことばっかやられるとさすがに萎えるよな。安室奈美恵のヴィジュアルがかなり好きな私でさえパッケージいらねえよと思っちゃうのは、パッケージ産業がどうかということよりも、そこに余計なものがからみついている感じが見えちゃうから。のような気がします。いや、でもパッケージ作ってる人たちにもセンスない気はするな。分厚い、なんてあり得ないと思うんですけど。デカい方がお得感があるとか、まさかこの2007年に思ってんじゃないよね? デカくていいのは日本ではおっぱいだけだよ!

 でも、いい歌だとおもう。とっても。かなしいことがあってもいつか笑えるよーみたいな。そんな歌に入れあげて本気でなぐさめられちゃってる自分の状況があわれで泣けるけどな!

 というわけで、音楽業界のなんかおかしな現実に興味のある方はJASRAC裁判の模様でもどうぞ。スナックでビートルズ演奏して……ってヤツですね。

http://www.nikkansports.com/general/asozan/2007/asozan076.html

 阿曽山さんの連載はバックナンバーも面白いです。

★ヒールを履いて転んで足をくじいたり、携帯を落としたり、まるで風の匂いで春が来たことを感じるような自然さで厄年の到来を肌身に感じている一月です……。今日はニュース番組をつけていたら、例の「女は子供を生む装置」発言に対して、安藤優子さんが「不愉快ですがもう一度繰り返して読みますけど……言葉の感覚がおかしいと思うんです」と言ったら、木村太郎さんが「言葉だけじゃないでしょう」と言っていたので、ちょっとホロッと来たよ。木村、トンチンカンなこと言ってるときもあるけど、いいとこあるじゃん。

 すごい変なことだと思うけど、ここまでのことを言われて、どうして私は大きな声で怒れないんだろう。いわゆる「フェミニスト田嶋陽子とかみたいな?)」や「女」の「ヒステリー」だ、と言われることを恐れて声をがまんしているうちにこうなってしまう。言っておくけど、「女は子供を生む装置」っていう発言は、単純な「女性差別」なんかでは、ないよ。人が自由に生きる気持ちを根こそぎ奪うような、そんな言葉だと思う。国にいる人間を人間と思ってないことが、うっかりバレちゃっただけだと思ってるから反省とか何にもしてないんだと思うけど(あの人だって、自分の家族に対してはそこまでは思ってないだろうし。思ってたらコワいけどね。子供を生む装置、不妊だったら交換、とかはありそうだけどそれもコワい話だな。一部社会では普通のことなんでしょうな)、安藤優子は、本当はあの場で泣きながら怒ったってよかったと思う。それだけのことを言われてると思う。でも、女だからやっぱり泣くんだって言われたくないから安藤優子は死んでも泣かないし、そういう安藤優子の戦いをずっと見てきた木村さんは、ひとこと言ってあげたんだろう。持つべきものは男の戦友。ですな。

 泣いて何かをごまかしたり、ずるをしたりするわけじゃなくて、本当につらいことやくやしいことや、おかしなことに立ち向かうときに泣くのは、おかしいことなんだろうか。私は安藤さんに、ものすごく怒ってほしかった。いつものきれいな顔を歪めて「軽蔑します」と言ってほしかった。だって、そうしないと、誰も気付かない。こういうことが起こるたびに、はーってため息ついて、私はこんなことで青筋立てて怒るほどばかじゃありませんよって感じでやり過ごすのも、もういやなんだ。そういうことで生きる気力が少しずつ、少しずつ削り取られていくような気がする。怒ったほうがいいんじゃないかな。どこかでやってる反日運動みたいな感じであいつの写真のでっかいやつ燃やしたりして、看板ふんだりして、あやまれー! とかふざけんなー! とか言って。幼稚かもしれないけど、我慢しているより、そのほうがよっぽど健康的だと思う。憎しみを推進しているのではなくて、憎しみをちゃんと表現して、発散したほうが健全だということ。

 と、世の中のヤなことばっか書いちゃったけど、今後はそういうのはひかえめに。