ビジスタニュース、昨日配信分のに原稿書いてます。よろしくお願い致します。
http://www.sbcr.jp/bisista/mail/
(登録してなくても、もうちょっとしたらバックナンバーで読めるようになります)

★ゴールデン・ウィーク、みなさんいかがお過ごしでしょうか。陽射しはさながら真夏のようで、イタリアのご婦人がたのようにすねだけベランダに出してこんがり焼きたいものですが、なかなかそうもいきません(うちにはベランダがないです!)。


 連休の私のレジャーといえば、水戸美術館「夏への扉マイクロポップの時代」展と、あと旧友に久しぶりに会ったのですが、最近起こった事件(男で痛手を負った件。ぎりぎり心臓に届かず致命傷になんなくて今もぴんぴん生きている自分がにくい……)について簡略して三文字ぐらいで話すと、「芸の肥やしにするしかないね〜」とアッサリ言われて笑いました。芸の肥やし! その子はライターでも出版関係者でもないし、私の文章もべつに読んでないと思うんですけど、こんな人が編集だったら面白いだろうな〜。ものすごい逆境のときだけ仕事くれたりして。


 ちなみにその友達と会ったのは原美術館で、「そんな時にこんなもの見て大丈夫?」と心配されました。「こんなもの」というのはヘンリー・ダーガー展で、知らない人に軽く説明すると、ヘンリー・ダーガーは81歳まで天涯孤独な人生を送った人で、死後にその部屋から15000ページ以上に及ぶ大作「非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコーアンジェリニアン戦争の嵐の物語」(文章と絵)が発見された。という人で、その絵は稚拙にして天才的にカラフルで魅力的で、可愛くて可愛くて残虐でグロテスク。というものです。花柄のお揃いのワンピースを着て、小さなおちんちんのついたヴィヴィアン・ガールズがひどい拷問に遭ったり、子供がたくさん殺されたりする絵が本当はものすごくたくさんあるのですが、今回はそういうのは控えめになっていました。


 ヴィヴィアン・ガールズの可愛さや魅力、そして彼女たちにおちんちんがついていること、彼女たちの勇ましさ、残酷なシーン、などに描かれたものの中にひそむダーガーの欲望や願望や理想、叶えられなかった希望のすさまじさにあてられると、確かにくらっと来ます。


 一番びびったのは、今回ダーガーが生前に住んでいた部屋の写真が展示してあるのですが、その部屋の中にベッドがなくて、ダーガーはどうやら一人がけの木の椅子で寝起きしていたらしい、ということです。81歳まで横にならずに寝る生活……。そ、そんな体験も芸の肥やしに……?


 自宅でひとり妄想をあたためてふくらませているような作品が多かった「夏への扉」展のミクロな世界の焦点が、小さく小さく絞られていって、小さくなりすぎて一気に爆発してすべてを呑み込んでしまう。というようなものが、ダーガーの世界なのではないかと思いました。


★あと、そんなことやってたら「英国戀物語エマ」を見逃しました……。ネットで感想を見ていたら、なんと見逃した回にはドロテア奥様のお着替えシーンがあったらしくて発狂しそうです! 最近「雨宮さんって意外とオタクなんですね〜」と言われることがたまにありますが、ドロテア奥様のお着替えシーンを見逃すような奴を私はオタクとは認めない! 断じて! この程度でオタクと呼ばれるのは、シックスナインとかやってる奴がみんな変態と呼ばれるようなものですよ!


 しかし、森薫さんは自分の才能を活かして世のために貢献していて、えらいな〜。メイド好き、コルセット好き、むっちり好き、メガネ好きなどのフェティシズムを全面に押し出しつつ、その魅力を庶民に伝達し、みなを幸せな気持ちにさせてさ……。えらいよ! エマの新刊が並んでると、マジで小躍りしそうになるからね(小躍りってどんな踊りだ)。エマの腰からお尻にかけてのラインはマジでヤバすぎる! 特に寝間着姿の……。そして隠れ巨乳……(なのに襟もとガッチリ詰まった服を着る)。ドロテア奥様の腰まわりの微妙な肉付きもたまらんものがあります。