生命力

★ごぶさたです。「少女革命ウテナ」の再放送を軸に生活しております雨宮です。今雨宮とカラオケに行ったら有無を言わさずオープニング「輪舞ーrevolution」を聴かせます。あの、「ウテナ」の内容を知らないで書いたとしか思えないギャルめいた詞の歌な!(援交とかを匂わす詞も出てきます)でもそこがまたいい! 好き! ボクも王子さまになって吉田アミを守るッス! 姫宮アンシーと吉田アミって名前もちょっと似てるし(「ア」がカタカナなところとか)マジでああいう不思議な小動物にゲラに落書きされてプンプンしてたりしそうだしな〜。さぁ、エンゲージしようではないか!


★先週は母の日でしたね。姉ちゃん、母に電話したら、母の体重が自分よりも軽いことが発覚してすごいショックを受けました(ちなみに母の方が3センチ背が低い)。しかも母はその体重で「ダイエットしなきゃ……」と悩んでました(そして弟に「母さんぐらいの年の人はちょいぽちゃぐらいがイイんだよ!」と言われたらしい。弟よ! どこでそんな熟女ブームな知識を仕入れているのか!)。それに対し、連休中にドカ食いして2キロ増量した俺……。女子力で完全に母に負けてます! 「臨死! 江古田ちゃん」を買うまえに「買ったら自分が『江古田ちゃん側』の人間と認めることになる……。猛禽! 猛禽でいたいのに……」と悩んでいたことが虚しくなりました。悩むまでもなくお前なんか迷うことなく江古田側! しかも江古田ちゃんより年いってるしな! そして体重も(以下略)。そしてしっかり二巻も読みました……。

 というわけで、甘いものを抜いて生活してます。自分で自分に許したおやつは蒟蒻畑のみ! すっげーうまく感じる……。そういえば、「くるみのブログ」でイイ感じのムチムチのエロボディをさらしていた森下くるみさんですが、最近お姿を拝見したところ、なんかイイ感じにスッキリと締まった身体つきになっておられ、聞くところによると体重は変わってないそうで、一年ほどホットヨガに通ってるからそのせいかな? とのこと。行くか。ホットヨガ


★最近かっこいいと思った名前。スーパーニードル。


★長渕の大型ポスターにいちいち欲情して困ります。だ、抱かれたい……。


★先週は取材週間とも言うべき一週間で、姉ちゃん一週間の間に森下くるみ&松野ゆいちゃんに会うという、ファンならもうこれと引き換えに寿命が10年ぐらい縮んでもいいくらい、恐怖新聞並み(どんな「並み」だ)の贅沢な出来事を体験してきました。

 
 松野ゆいちゃんは、普段会うと私服がすっごいお洒落。なんですよ。お洒落っつってもギャル系とかCanCam系でオシャレなコはたまにいますけど、そういうんじゃなくてモロにモード系で、ヴィトンのバッグを持っていてもギャルが持っているのとは意味合いが違ってしまう(もちろんバッグのチョイスも違う。扱い方も違う)系統の、素晴らしいセンスでした。頭も良くて、ド変態で、ものすごい感じやすいカラダを持っていて、パケ詐欺などありえないほどに実物が美しい。という女優さんで、まぁ、そのへんの詳しい話は来月号の「ビデオメイトDX」で書きますのでどうぞよろしく。


 んで、森下さんの私服を見るのも私は好きなんですけど、なぜかというと彼女はすごくものを大切にしてる感じがするんですね。よーく選んで買って、買ったものに対しての扱いが丁寧そうな雰囲気がある。クローゼットの中には点数がそれほど多くない服や小物がきちんと洗濯してたたまれてしまわれているんじゃないかという気がする。私はそういう人のたたずまいが好きで、そういう人の選んだものを見るのが好きなんです。人から大事にされているものを見るのが好き。なのかもしれません。いや、ものを大切に選んで、扱っている人が好きなのかな。


 私は、最近、二人の出演した作品の現場を立て続けに見ました。ドグマから出る『BODY JACK』というシリーズ(6月からリリースされます)で、ローションまみれのガチンコファック作品です。松野ゆいちゃんがその場でイキまくり、泣きながらさらにイキまくり、挿入前も挿入後も数えきれないくらいにイキまくって「自分がなくなっちゃった」と言うほどに感じまくる現場を初めて見て、私は心でずっと泣いていました。


 私は、そのとき、松野ゆいちゃんをイカせまくった加藤鷹さんとセックスしたいわけではなかったし、松野ゆいちゃんと同じくらいイキまくりたくて、うらやましくて泣いたわけではなかったんです。私が思ったのは、ああ、好きな人とセックスしたいなぁという、ただそれだけのことで、好きな人とセックスできたら、あの、ローションまみれでマジイキしまくる松野ゆいちゃんぐらい、気持ちいいセックスができるだろうなぁ、と思っていて、そのとき、私は好きな人とセックスできなくなったばかりで、本当は他人のセックスを見ることもきつかったのだけれど、見て良かったと思った。


 私にはセックスを嫌いになる理由は、山ほどあります。吐き気がするようなことも、いっぱいあった。嫌いになれればラクだとも思う。でも、松野ゆいのあのセックスを見たら、森下くるみのあのセックスを見たら、嫌いになんて、なれない。なろうとも思わない。生きていればきっとまたそのうち、懲りずに好きな人ができて、懲りずにものすごい、膝がガクガクして止まらなくなって泣けて泣けてしょうがないような、気持ちいいセックスが、できてしまうかもしれない。もちろんできないかもしれない。けど。そういう欲望を、我慢したり、むりやりなかったことにしたり、欲望を持つ自分を憎むようなことは、私はまだ、したくない。


 現場が終わって、「ゆいちゃんが泣きながらイッてるからもらい泣きしそうになりました」と現場に同行していた編集長に言うと「セックスって、センチメンタルなものだよね」と、全然センチメンタルじゃない顔で言っていました。


★最後にマンガ『宮本から君へ』(新井英樹)の10巻あたりの場面より、名ゼリフをひとつ。
 
「男と違って 女は生きる事に純粋だからよ 付加価値なんぞいらねえのよ
 女にとっちゃ 容姿も性格も 身も心も ぜい肉だよ
 そんなもん全部そぎ落とした所に 女の女たる本質が見えてくる訳よ
 それが生命力だ 耳の穴かっぽじってよく聞けよ
 いいか 女の魅力はその強さと輝きだ!!
 だから靖子 お前はきれいだ!!
 俺が保証してやる 強姦ぐれえで曇りのかかる女じゃねえんだ
 相も変わらずいい女だ 靖子」


こういうセリフを、男が書く。なんて、この世界はいったいどんだけ美しい世界なのか。新幹線の中で読んでいて、涙をこらえながら富士山を見てました。


★うちでは芍薬の花が満開です。切り花だけど。季節の楽しみですね。