『僕、専用。ver.W』橘れもん

　ネコミミメガネのメイドAVの最高峰シリーズ『僕、専用。』（ゴーゴーズ）という作品があります（詳しくはこちらを→http://d.hatena.ne.jp/mamiamamiya/20061128）。人気シリーズなもので、『ボク、専用。』などというパクッたことを隠す意志すらないパクり作品も他社からリリースされておりますが、このシリーズ、もともとゴーゴーズ側は「同じ世界観を使って、作品を作ってくれるのはおおいに結構。ゴーゴーズでは『花菱重工製メス型アンドロイド』だから、他のメーカーさんが他社製の違うアンドロイドを作って作品にしてくれればこっちも嬉しい」という発言をしていたわけです。

　そして開発を待つこと数年。メス型アンドロイド市場での花菱重工の独走を止めるべく、ついにワープ社製のメス型アンドロイドが発売されることになりました！　ワープ×ゴーゴーズの『僕、専用。ver.W』が完成したのです。経緯は知りませんが、ゴーゴーズ公認でワープ制作・発売、総合監修にゴーゴーズの押井克洋氏の名前がクレジットされています。ちょっとこのタイトル見た時は燃えたね！　メス型アンドロイドなんて、ワープが得意じゃないわけがないですから。

（※ここから先はストーリーに関するネタバレがあります。楽しみにリリースを待っている方は、ここから先はお読みにならないようご注意ください）

　で、そんなワープ社製のメス型アンドロイドですが、花菱社製と何が違うかというと、家庭教師機能付きなんですね。合格まで３回の「ごほうび機能」がついており、勉強をがんばるご主人様に三回までカラダでご褒美をくれる。この「ごほうび機能」は、合格したあかつきには無限使用が可能になります。

　このアンドロイド、橘れもん（的な）アンドロイドなわけですが、これがもうたまらんのですよ。タレ目でほにゃっとしててすごいフツーっぽくて、草食動物みたいなのにセックスの反応がイイの。しかもド淫乱とかすんごいスケベとかいう激しい感じじゃなく、恥ずかしそうだし、演技過剰でなく自然。そんでカラダは汗だくなんですよね……。このスケベめ〜！　しかも××てる最中に××の穴が微妙に開き気味になってる気がする。いやらしすぎるだろう橘れもん！　呼吸ふるえてるし目潤んでるし。AVって、あんまり感じてない女の子や、口先だけで喘いでるコ、がんばってエロく見せようとするコ、何がキモチいいのか自分でもよくわかってないコがたまに出てきたりするんですが、橘れもんはよーく快感を知ってる感じがする。カラダがちゃんと開発されてからAVを始めたのではないでしょうか。すっごい潮噴くとかそういうわかりやすい派手な武器はないんだけど、ジットリ手に汗握るエロさなんですよね。自分の快感をちゃんと知ってるっぽい女のコって、セックスに安定感あるんですよね。キモチ良くて幸せそうに見えるんです。ヤッた後でやな気分に絶対なんなそう。そこが好きだな〜。

　ルックスで魅せて興奮させる、憧れのイイ女系の女優さんというのもいますが、橘れもんちゃんは「一緒にベッド入ってぽにぽにしたカラダをいじくり倒したい！」という感じの、身近に感じられる雰囲気の女優さん。身近にいそうとか言っても、絶対いないけどねこんな優しげで癒し系に見えて実はエロいなんて人！　感じてきたときに微妙にだらしなくなる顔つきもたまらん……。個人的には『僕、専用。』では声が大事だと思ってるんですが、橘れもんはその点でもイイです。モロにアニメ声っていうのじゃないけど、いい声。セリフがかわいく言えててタイトルコールも良いです。

　もちろん製造元が違うからにはメイドのキャラクターも違うワケで、花菱メイドが従順だとすると、ワープメイドはもうちょいフレンドリーな感じ。そのあたりの差のつけかたもよく考えられてます。マイクロビキニで全身オイルまみれでつながってくれちゃったり、良いごほうびもくれますし。しかし試験前にさっさとごほうび機能三回全部使い切っちゃってヤレなくなると、ご主人様が無料お試しキャンペーン中の花菱メイドを家に呼んでたりして、それを見たれもんちゃんが「ご主人様のバカー！」って家を飛び出してしまったり、「花菱メイドに負けちゃうかも」という焦りや不安もかわいく描かれてます。

　最後にメガネなしのセックスがあるんですが、これも物語の展開上「メガネを取る」必然性があって、ただ何も考えずに外してるわけじゃなくていいんですね。この、設定をないがしろにしない姿勢が大好きだなぁ。そしてこのセックスの後、服を着て、メガネをかけた橘れもんが言うわけです。

　「ご主人様、ご満足いただけたでしょうか……？　やっぱり、花菱のメイドの方がいいですか？　もしご不満なら、返品もできますから……」

　いやー、泣いたね。31歳独身女がメイドAVで号泣（その後死体で発見）。花菱メイドひとすじだった俺が橘れもんアンドロイド一体の魅力によりワープメイドに転向しそうになってるよ。まぁ、競争相手が現れたからには花菱重工も今まで以上に力を入れてくるでしょうから、花菱の新製品も楽しみですが……。ここまで来ると、他にどんなメーカーのメイドが観たいかというのを考えてしまいますねー。私はAVS社製の熟女メイドとか、いやらしそうでちょっと観たいですね。伊藤雅也監督のロリメイドも観てみたい。アロマ企画の本番機能のないノーブラメイドとか。いくらでも考えられそう……。っていうか、花菱メイドとワープメイドが両方ガッツリ登場して対決する作品も観たいですね。

ゴーゴーズ→http://www.gogos.tv/

ワープエンタテインメント→http://www.waap.co.jp/