★現在発売中の『SMネット6月号』で、美熟女AV女優・友田真希さんのインタビューをさせていただいてます。友田さんは思っていたよりも小柄な方で、ということは思ったよりもずっとずっと小顔で、なんか全身がキメ細かく美しかったです。


★同じく現在発売中の『STUDIO VOICE』のDVD特集で、「女子好き女子のためのAV5本」をセレクト&レビューしております。っていうかコレさっき読んでたんですけど、コラムページのテーマが「島耕作の現在」で、このゴールデンウィークのすべてを島耕作を読破することに費やしている私は思わず熟読してしまい、ゆでていたさぬきうどん(夜食)がのびてしまいましたよ……。俺も書きたかった、島耕作……。島耕作の女たちの描き方については、素晴らしいと思う部分と許せないと思う部分の両方が拮抗していて、愛憎悲喜こもごもなのですが、ゲロ吐きそうなほどリアルだな〜と思う部分もあるんですよね。愛人、みんな性欲めちゃめちゃ強いし。重要なポイントは「性欲強い女」というのが、単なる男にとって都合の良いファンタジーとしてではなく、ふつうに当たり前の存在として出てくるところです。ものすごく男に都合いい部分もあるんですけど、性欲に関しては男に都合の良いファンタジーではなく、現実を描いているように感じるんですよね。女の業の深さがリアルすぎていやだわ……。


★『nu』の2号と『アイデア』5月号を枕元の雑誌入れに入れて、何度も何度も読んでます。


 「パッケージ産業は完全に衰退していってCDの売り上げは極端に落ちているにもかかわらず、年々、夏フェスの参加人口は増加している。これは人間が、日常の反動として身体的なコミュニケーションを求めている証拠ですね。いくらネット上でコンビニエンスなフレンドシップを築いたとしても、人間はデジタルな記号だけにもたれ掛かって生きていくことは不可能で、人との接触がないと魂が枯れてしまう。だからこそ現場でリアルな波動を交換するためにフロアをつくった。なぜフロアなのかといえば、身体同士のエネルギーの交換や循環を、言語を超越したコミュニケーションとしてのダンスに求めようとしたからです」(宇川直宏インタビュー/『アイデア』)


 この後、ハレとケの話に続き、さらに『アイデア』内に雑誌内雑誌として収録されている『nu』4号でも「アゲてこう、という言葉が下品」という話にも続いていく宇川直宏の言葉は、読んだ瞬間、今から、今までとは違う毎日が送れそうなパァァァッと細く鋭い光がさしてくるようでたまらんものがあります。『nu』の2号には、宇川直宏佐々木敦の対談、さらに大谷能生と磯辺涼の対談が掲載されているのですが、宇川直宏と磯辺涼の言葉の圧倒的なスカッとする感じときたら。大事な何かを言い当てられた、だけじゃなく、今まで自分の中で言語化されてこなかった感覚が言葉でクリアに浮かび上がってくるようで、あああああ! という感じです。


 スポーツ選手のことを語るときに、メンタルとフィジカルという分け方をよくしますが、書き手の場合、私は論理と感覚の二つが大事だと思います。そして宇川直宏と磯辺涼は、身体的な感覚に近い、何かを体験してパッと感じた感覚的なものを文章にする能力がものすごく高いんじゃないでしょうか。


 エロやセックスというのは、すごく身体的な感覚に近い部分のものなのに、理屈や論理だけで語られることがものすごく多くて、いまだに「SはサービスのS、Mは満足のM」とかいう気の効いた逆説のつもりかもしんないけど何も言ってないに等しいような言葉とか、「こういうものがエロいはずだ」という観念的なものが横行しているように感じる。処女には処女の、ヤリマンにはヤリマンのエロスがあるわけで、愛情のあるセックスにも、愛情のないセックスにもそれぞれの興奮や欲情があるわけで、そんなの当たり前に誰もが感じていることのはずなのに、なんかこういうもやもやしたやりたい気分をスカッと貫く言葉を私は読んだことがなく、それに一番近いところにあるのが宇川直宏のダンスについての言葉や、磯辺涼の音楽とドラッグカルチャーについての言葉であり、だからこそ何度も何度も読んでしまうんだけど「では続きは本誌(『nu』)06号で!」って! 今03号が出るのを待ってるとこなのに待ち遠しすぎるんだけど! 06号……。