★現在発売中の『SMネット10月号』(サニー出版)で、泉まりんちゃんのインタビューをしております。残念ながら引退間近ということで、引退に際しての心境など語っていただきましたが、性癖についての話(主にゲロです)がけっこうマニアックなのに超楽しそうに笑いながら話してくれたので、帰り道でカメラマンさんがボソッと「いや〜、世の中いろんな人がいるもんですねぇ……」と感慨深そうにつぶやいておられました。手に取りづらい類の雑誌ではありますが、読んでいただけると嬉しいです。


★あと↓の叶恭子様の本について補足ですが、これ、ジュエリーの本ではないですよ。「知性」をジュエリーに例えて、日めくりカレンダーのように12ヶ月、日付入りで恭子様の格言が書いてあるのです。ちなみに今月、9月のレッスンは「お金について」。9月1日の格言は「『お金の話をするのははしたない』というのは、たいへん古い価値観です。お金について語る言葉を持つということが、あなたの『人生』に、堂々とした意志と行動をもたらすのです」。


 読めば読むほど不思議な感触のある本で、この本、私の中で「おしゃれについてのエッセイ」とか「女の生き方エッセイ」のコーナーに分類できないんですよ。そういう読み方をするにはちょっと重い。最近読んだ本の中で、読後の感触が近かったものはなんと細野晴臣吉本隆明の本です。て、哲学書か……? そうなのかもしれない。「女の生き方エッセイ」として手本にする読み方もあるだろうけど、それだけではない部分が大きくて、特に孤独について書かれている部分や、孤独になることを恐れずに快楽主義を貫く姿勢を本人が自ら語っている部分は、ちょっとひとつの完成された哲学のように洗練されていて、短い言葉の中にそれが凝縮されていて「ああ、恭子様はこのことをずっと長い間考え続けてこの結論に達したんだな」と思えるわけです。素晴らしいのは、彼女が誰の言葉も借りずに、自分の中からその言葉が出てくるまで、おそらくずっと自分に問い続けて答えを得たのだろうということです。吉本隆明風に言えばまさしく、ことばの幹である「沈黙」の中から出てきたことばであって、それが今私を深く感動させているのだと思います。ぜひ、ご一読を! とまるでよりみちパンセから金でももらってるんじゃないかというほめ具合ですが、もらってませんよ! ちなみに美香さまもほめてますね→http://woman.excite.co.jp/Culture/hondana/sid_181093/