安室奈美恵がナンバーワンの座に返り咲いたり、吉本隆明が再評価され30代周辺の妙齢若者のハートをがっちり掴み始めたりしていて、両者に共通するのは「誰も何も文句のつけどころがない」(つけている方もいらっしゃるのかもしれませんが)ということのように思います。


 「今まで(人の見ていないところでも)ずっと、ちゃんとやってきた」という、信用できる感じのある人というのは、ふたたび脚光を浴びたとき、それが誰の目から見ても「当然のこと」に見えて感じが良いし、注目されたときに出すストックもたくさんある。ベスト盤を出せるくらいの曲数も、ボックスセットを出せるくらいの録音データも。


 誰も見てなくてもちゃんとやる、って、なまけものの自分にはすごく、聞くだけで自省で顔が赤くなりそうな感じだけど、大事なことだなぁと思ったりしました。


★私の大好きな小田急百貨店(新宿店)が改装を始め、先日久しぶりに足を踏み入れたところ、なんか4階に伊勢丹(2階だったかな?)で見たのとそっくりなコーナーが登場していてがっくり……。ベッツィ・ジョンソンのポーチとかそりゃ見たいけどさ、見たいけど、別に小田急で見たいわけじゃないのよ〜! 私が好きなのはね、伊勢丹なんかじゃなくて小田急なの!(ちょっとうそ。伊勢丹は文句なくステキだと思うんですけど、私は田舎者なので、ちょっとださいぐらいのお店がつきあいやすくて好きなのです。あと伊勢丹は金がなきゃ買えないものが多すぎてせつない)なんか、全体的にモード系にシフトチェンジしそうな感じなんだけど、私は小田急のちょっといなたい感じ(だけど品揃えは意外にもいい)と、店員さんが親切な感じ(あんまりマニュアル接客じゃない感じ。特に熟女系の店員さんの接客がフレンドリーでいい!)を愛していたのに……。と思いながら店内を歩いていたら、耳に飛び込んできたBGMが「Easy Lover」! そうそう! それでこそ小田急! シーズ・ア・イージー・ラーバー! あっという間にオシャレ感台無しですばらしかったです。強化するなら地下食料品部門を強化してほしいな……。