『メイド探偵亜美』

★先週発売の『an・an』(特集/ビジュアル年齢をコントロールせよ! 書いてて恥ずかしいですね……)をパラパラとめくっていたら(うそです熟読しました)「5年後に確実に差が出ます! 老ける習慣VSキレイを保つ生活」というコーナーがあり、美容にしっかり気を使う女性と、ついつい怠惰な生活をしてしまう女性という二人の架空の女性の生活をシミュレーションして、そこに美容の専門家がコメントしているのですが、この二人の名前が「頑張若子(がんばわかこ)」と「怠毛老美」(なまけふけみ)……。なんかのマンガに出てきそうな名前で笑いました。とくに「毛」のあたりに悪意を感じるな〜。


 あと「男子に幅広くヒアリング! 恋に見た目年齢は重要ですか?」の座談会で「こないだすごく魅力的なおばあちゃんに会ったんですよ〜」とか言ってるヤツ、寝言は寝てから言えっつーの! 魅力的で素敵なおばあちゃんがいるのは知ってるし、自分もなりたいと思うけど、ぶっちゃけ聞きたいのは「見た目的に(そして実年齢的に)何歳の女までセックスできるか?」ってことなんだYO!(私としてはな!)まぁ、そんなディープな、そしてキツい記事は確かに求めてないんだけどさ……。


★漫画家のみやすのんきさんが脚本・監修された『みやすのんき妄想エロ漫画AV メイド探偵亜美』(椎名りく主演/MOODYZ)を送っていただき、拝見しました。


 一番最後に「この作品では『ファンタジー潮吹き』『ファンタジーチ○ポ』『ファンタジー中出し』が使用されています」とテロップが出るのですが、これがねぇ、非常にいいんですよ。私は「中出し」と書いてある作品の中出し精液がウソっぽくて疑似丸出しなのとかすごい腹立つんですが(ウソをつくなら本気でついて欲しいというか、ホントっぽい精液に見せる努力ぐらいはして欲しい……)この作品で、催淫剤を注射してクリトリス触っただけでビューッとすんごい潮吹きしたり、大沢佑香ちゃんがバイブを膣から抜くとドバーッと滝のように大量の潮が出てきたりして、さすがにウソだとは思うんだけど大沢さんなだけにちょっとホントかもと思ったりしましたが、それが「エロのリアリティを無くしてしまう」方向には働いてなくて、楽しめました。まさに「妄想エロ漫画」で、「エロ漫画のようなすんごい画を観たい!」という意志のもとに作られているから、そこでしらけたりしないんですよ。ドラマ部分がすごく丁寧に撮られているので、ドラマの一部として納得できるというのもありました。


 あと、みやすのんきさんがAVの予定調和をあまり知らずに(なのか、知ってて無視されているのかもしれませんが)脚本を書かれているせいか、例えばセックスする前には必ずフェラ入れたり、体位を3つぐらいは必ずやったりという「あ〜、来た来た、次は片足上げの立ちバックでしょ?」みたいな読めちゃう展開がなくて、前戯もせずいきなりズップリとか、一人の女優さんにフェラさせて、発射しないでもう一人に挿入したりとか、パターン化してないセックスが見れてそれがとても新鮮で、イヤラシく感じました。


 そして私がエロ漫画好きなせいかもしれませんが、犯されるシチュエーションが超好みで個人的にはかなり良かったです。いやいやながらなんだけど逆らえない的な、セミレイプ、セミ和姦みたいなのが多くて、あと脅されて肉奴隷的な感じにされて勤務中なのにこんなこと……みたいなのがあったり、さらに男優さんが田淵さんだったりして(大好きです)かなりツボでじっくり観てしまいました……。ドラマ部分とセックスシーンのつながりも、ムチャな設定ながら良くできていて「どうせファンタジーなら、ここまでヤッちゃえ!」という姿勢に好感が持てました。たとえ潮や中出しがうそっこでも、セックスしてるのはホントだし、私のように設定にエロを感じる人間には、そのファンタジーをちゃんとまっとうしてくれさえすればけっこう興奮できるAVになり得るんですよね。


 「AVはファンタジー」と、よく言われますが、みやすさんのこの作品であらためてその意味について考えさせられました。こういう楽しいファンタジーなら、いいなぁ。女優さんが全員かわいく魅力的に撮られていたのも良くて、そういう細部の積み重ねがこの作品を楽しいファンタジーにしているのだな〜と思いました。

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