土曜日の夜

★土曜の夜に貸しマンガもやってるレンタルビデオ屋さんで『賭博黙示録カイジ』を6巻まで借りて読みはじめたら止まらず、ノンストップで6巻読破したら深夜2時40分! ビデオ屋閉店時間は3時。走れば間に合う!


 走りましたよ、ええ。宮崎駿映画のヒロインのごとく軽やかに! 息切らして6巻返却して13巻まで全部レジに出すとき、あまりの恥ずかしさに(週末の夜に三十路女がカイジて)「面白くて止まらなくなっちゃって……」と言い訳すると、店員さんが「これホント面白いですよね! まだ先は長いんで、楽しんでください!」と応援してくれました。俺と店員さんの心がカイジのおかげでひとつに! 都会の片隅のハートウォーミングなエピソードでした。今『賭博破戒録カイジ』を5巻まで借りてるんですけど、この先はレンタル中です。もう「ざわ…ざわ…」も「焼き土下座」も「班長」もわかるぜ! カイジの話できるぜ! と喜びでいっぱいなんですが、読んでる人はもうとっくに読んでるし、読んでない人は興味なかったりでこのフレッシュな感動をなかなか共有できなくて困ります。あの店員さんと「利根川けっこう見上げたヤツですよね!」とか話したい……。


 昔、母の勤めている会社で『ナニワ金融道』が社員全員必読の書に指定され、母が持ち帰ってきた『ナニ金』を家族全員が回し読みするという出来事がありましたが、『カイジ』も社員全員読んだほうがいいと思うな〜(※母の会社にはパチンコで首が回らなくなり、会社や多方面から限度額まで借りて返せず、自己破産する人がときどきいます)。人がどのように目の前の誘惑に負けて、小さな道を誤ってドン底に落ちてゆくかという描写がリアルすぎてほんと怖い! ま、まじめに生きるぞ……。早く全部読み干したいです。カイジはダメ人間のまま終わるのか、真人間になれるのか?