鈴木亜美バースデイライブ@渋谷AX

★いや〜鈴木亜美のバースデイライブ@渋谷AXXXXXXX! 死ぬほど良かったっていうか死んでもよかった(世の中のためには俺なんて死んだほうがいい……ごくつぶし……)よね! 翌日「誰か感想書いてるかな〜」とはてなキーワードで見てみたらヌード写真集がどうのこうのという話題ばかりでがっくり来ましたが、あみーゴのライブは想像以上にすばらしかったです。チケットの整理番号が1番と2番でいろいろ心配になりましたが、心配したことが失礼だったと土下座したいですね!


 私は中田ヤスタカによって鈴木亜美にハマった新参ファンなわけですが、まず鈴木亜美はその中田サウンドに全然頼ってないんですよ。『SUPER MUSIC MAKER』『Can't stop the DISCO』『LOVE MAIL』といった、一番盛り上がるとこでやるんだろと思ってた曲をいきなり最初に惜しげもなく4連発(も一曲は『TEN』。この4曲全部中田)。それ以降はちゃんと昔からのコアファンが盛り上がる曲をあまさず入れていく構成で、最初から発狂しそうなテンションなのにそれが最後まで続くんです。今、中田ヤスタカ小室哲哉の曲を両方ライブで聴ける機会がどれだけあるでしょうか。しかも『BE TOGETHER』は中田ヤスタカMix。もう何これ!? 大好きなイチゴに大好きなアイスクリーム乗せて大好きなチョコレートソースかけたらパフェになっちゃったよ〜的なアレじゃないですか!


 そして、ほんとに想像以上だったのが鈴木亜美のライブパフォーマンスです。やっぱトップアイドルはパフォーマーとしての背骨が強い! 演出も振り付けもこのライブのために凝ったものが考えられており、ぶっちゃけそんな予算使い放題じゃないであろう状況下で、スタッフも本人も全力で知恵と体力を絞って(だって昼ドラ出てるんだよ〜! いつ練習したんだよホント。考えらんないよ!)楽しみながら「お客さんに楽しんでもらえる演出」を考えてる感があって、受ける側としてはスプリンクラーでまき散らされる愛情にキラキラ虹がかかっているかのような幸福感がありました。4人の女性ダンサーとの振りも楽しかったし、そしてもちろん生歌だしな! 歌うよ、あみーゴは! 音だけでも期待以上だったのに、そのうえ歌もダンスも演出も楽しいなんて……。


 アイドルとしては「ショー自体が楽しい」っていうのは当然のレベルなのかもしれませんが、アイドル的なものを逸脱しながらこれだけ楽しいステージをやるのはさすがとしか言いようがないです。古いファンを置いてくわけでもなく、新しいファンを閉め出すわけでもなく、クラブなのかアイドルなのかのどっちかに振り切るんじゃなく、どっちも同じ皿に載せちゃうわけだから楽しいに決まってるわけですよ! 一緒に行った人が「さすが天国と地獄を見て来た女は違う!」と言ってましたが、本当にそうで、鈴木亜美のライブはすべての人に対して扉が開かれていたんです。あみーゴはプロデュースが誰だろうと、音楽やライブや女優の仕事を楽しんでいる「タレント」であり、「アーティスト」なのだと感心しました。


 中でも軸がぜんっぜんブレてないと感じた発言がこちらです。最近あみーゴはDJ活動も盛んにやっているのですが、あみーゴのファンの人たちはアイドルオタ的な雰囲気の人が多いわけですね。長年ずっとついてきてくれている彼らに向けてのMC→「DJイベントもね、最初は来てくれたみんなもどうしていいかわかんないって感じだったけど、最近はちょっと横ノリにも慣れてきたよね。今回はグッズでパーカーを作ったんですけど、クラブ行く時に何着てけばいいかわかんないって人のためにね。でも着てったらみんなお揃いだったりしてね。……それはちょっと気持ち悪いね(笑)」って、自分のファン層が「クラブ」に慣れてないのをわかった上で「楽しんでほしい」「来てくれて嬉しい」という気持ちのあふれたこの発言よ! ブログでも「普段クラブが苦手っていう人も、ちょっと冒険するつもりで気楽に遊びに来てね!」とか書いていたりして、すごいファンを大事にしてるのがわかるんですよ。はてなダイアリーのキーワード「鈴木亜美」の項を書いた人も「3年以上のブランクを経て、2004年4月芸能界復帰。復帰前と変わらぬオーラで人々を魅了し、ファンとの「強いキズナ」(※雨宮注/曲名とかけてある。このキーワード編集した人、あみーゴへの愛がにじみ出ていてすごくいいです。http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%B0%A1%C8%FE)は、休業を経てより強まっている」と書いてらっしゃいますが、まさしくその通り! 俺もパーカー欲しいYO!


 ファンの求める期待にガッツリ全力で応えながら、クラブサウンドっぽくなってく自分の音も「良かったらこっちの方向も好きになってくれると嬉しいな」と押しつけがましくなくアピールする鈴木亜美。あ〜タイムマシンがあったらあのライブもう一回観たい! 「みんな最後まで一緒に盛り上がっていこーぜ!」というアオりを、あんなに実感をもって聞いたのは初めてでした。


 たぶん鈴木亜美は、お客さんが1万人だろうが5人だろうが、まったく変わらないパフォーマンスをあの場所でやっただろうと思う。それがプロだって言われればそうかもしれないけど、世間が自分のことをどう思っていようと、世間の評価がどうであろうと、そんなことにはかまわず自分を求めて来てくれるファンにまっすぐ向かっている鈴木亜美の姿には天性のプロ意識と、それを「根性」で「がんばって」るんじゃなく「楽しんで」やってる素晴らしさが見えて、もう27歳とか別に年齢なんてどーでもいいからいくつになっても楽しいライブやってくれ〜! と思わずにはいられませんでした。


 そしてやっぱり鈴木亜美に提供している中田ヤスタカの曲は本当にいい。本当にいい。ほんっとにいいです。『Supreme Show』を聴かない理由がわからない。ギッチリ全曲中田ですよ。っていうかもう聴くと感動しすぎて平常心でいられないからむしろあんま聴きたくないくらいですよ。「やっぱアイドル時代のほうに思い入れあるんで」とか「Perfume以外の中田には興味ないんで」とか「相対性理論に夢中なので鈴木亜美を聴いてるヒマはないです」とかもう寝言とみなしますよ。あなたがたもう寝てていいよずっと! 私はパーカー買うからさ! アイドルパーカーを着用する私を見て「その、フードのとこに『Ami』って書いてあるのってもしかして吉田アミ? それどこで売ってんの? ヘッズの通販サイトにある?」って質問すればいいよ! どこで売ってるのか教えてあげないよ!

Supreme Show(DVD付)

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