★「ジョージ先生の主役が松山ケンイチなんてあり得ない!」という、ただジョージ先生のファンであることを態度で示したいというだけの理由(しょうもない自意識病/でも「ええっ!?」って本当に思ったんですよ。抵抗もあった)でドラマ『銭ゲバ』を観ていなかったのですが、二回観てあまりの脚本の上手さにほんっとうにびびる。キャスティングもいいし、演出も、全部がうまくかみ合っていて、一時間とは思えない濃密さを味わえる。


 脚本が上手い、とかって昔はあまり意識してなくて、せいぜい野島伸司がとか北川悦吏子が、とかを知ってる程度だったけど、まがりなりにもAVの脚本を書くようになってみると、知らず知らずそこに注目してしまうところがあって、うまいなぁと思うとそれだけで引き込まれるように観てしまう。その中でも今回の『銭ゲバ』は、ちょっとしびれるほど上手いところがあって、いいんですね。上手いだけじゃなくて、場面の演出に華がある。悲惨な話なんだけど、悲惨な話だからこそ、その悲惨に「華」を持たせる。車に乗っていて、信号待ちの間に何かを見かけて、信号が青に変わる、というシークエンスの使われ方など、上手い。本当の意味で「ドラマチック」なことを、あえて照れずに見栄をきるような感じでやっていて、その「ドラマチック」が華なのだ。マカロンタワーとかね……おいしそうだったなぁ……(←減量中。今1.5kg減で下げ止まり中です)


 個人的には椎名桔平のダメ男ぶりがセクシーすぎてクラクラ来るんですが(フェロモン出すぎ)、まぁそんな『銭ゲバ』は置いといて、実は『赤い糸』も注目してます。たったあれだけの時間内に起こる出来事が多すぎて、すごいAVに応用ききそう(いっぱいセックスしなきゃいけないですからね、時間内に)なんですよね。私が見た回に起こった出来事は「メールの返信が遅くて彼氏に殴られる→女友達がふられて超鬱に→女友達を励ましに行こうとすると「俺と会うって言っただろ!」とまた彼氏に殴られる→女友達、やけになって遊びに行くとあやしい錠剤を渡される→女友達超ハイに→ラリラリな女友達に「やめなよ!」と説得→夏祭りに行ったらいきなり彼氏が事故死」(※一回見逃しているので前々回のものです。次回予告ではリストカットが入ってそうな感じでした)これマジでAVにできるわ、そのまんま! 濡れ場はないんだけど、入れればジャスト120分でAVの尺にもバッチリ! まぁ、それは置いといても「ショッキングな出来事を詰め込んで、なおかつスピーディに展開する」というコツを学びたく、『赤い糸』、注目しております。