胸騒ぎの腰つき

★みなさん今号の『FRaU』買いました？　見ました？　深キョンの背面ヌード（お尻はパンツはいてます）を！　いや〜最初中吊り見たときはひきちぎって奪いたい衝動に駆られたね！　しかし、買ってみると深キョングラビアはもちろん、さらにそれに加えて道端三姉妹の水着写真アリという殺傷力の高い号でした。ま、私は深キョンの髪型をマネしようと思って買ったんですけど、25日はそんな夢見がちで頭の悪い三十路女のツラの皮の厚さでも見に来ていただけると嬉しいです……。私は望月さんの愛され系ピンクオーラを浴びるのを楽しみにしてます。みなさんもフェロモン浴にいらしてください。

　しかし、この深キョン＆道端コンボ、女性読者も「エロい」と感じてると思うんですよ。しかもそのエロを「嬉しい」気持ちを持って見ていると思う。すくなくとも私はそうです。で、これで抜くかって言われると（直球ですみません）そういうわけじゃなかったりする（これも、あくまで私の例。「抜く」女性もいらっしゃると思います）。

　女の欲望というのは、私の想像ではですが、生まれて一度は「男目線で女を見る」ということを通過すると思う。そこを通過する際に、「自己愛」（男が欲望する女体をもっている自分が好き）か「自己嫌悪」（男に欲望されない女体をもっている自分が嫌い）を味わう人も多いんじゃないかと思います。私は「自己嫌悪」で、その結果「男が欲望する女体」を見るのも、男の欲望を見るのもつらくなり、やおいの世界に逃避しました。自分はそのあとどうしたかというと、いわゆる「キレイになりたい」というプロセスを経て、外見に手を入れ（整形はしてませんが）自分は人並みだと認めることができた。そして「男にも（たまには）欲望される女体である」と思えたそのあとに、ようやく「男目線で女を見る」ということじゃなく、「女としての自分の目で、女や、自分を見る」ということがふつうにできるようになったんじゃないかと思う。

　女性向けのエロ、という話をエロの業界にいるとたまに耳にするのですが、抜く抜かないの話をおいといた、こういう「見てちょっと嬉しいエロ」っていうのも、いいんじゃないかなぁ。男性がキレイでカッコいい女体の写真集を見るように、女性にもそういうものを喜ぶセンサーはそなわっていると思う。女はきれいな女もエロい女も好きだよね（好みのタイプに違いはあれど）。一度男目線を通過して「女」になると、男目線でも楽しく、女目線でも楽しいと思えるものに出会うことがあって、まさにこの深キョンなどはそのどちらで見ても楽しいものなんじゃないかなぁと思いました。

　だいたい「男がいいと思う女のカラダ」と「女がいいと思う女のカラダ」には誤差があるものなんです。でも、この深キョンはそのちょうど中庸の位置に立っている感じがする。「女がいいと思う女のカラダ」が、より男の欲望を正確になぞり始めたということなのか？　と思ったりもしますが、なんか、必死で男の欲望をなぞろうという悲壮感は感じないんですよね。それよりは「男の欲望とか女の理想とかそーゆーのほっといて、いろんな形の『イイ身体』があっていいじゃん！」という解放感を感じます。ほんと、深キョンの背中とウエストラインにはあらゆる希望が見えますよ。今この瞬間の女神は深キョンで決定でいいです。ほんっとにいい。舐めたいとすら思うもんね。

★さて、そう言いながらダイエット中の私ですが、地道に日常の運動量を増やそうと駅のエスカレーターをなるべく使わないようにしてるんですけど、どうしても大江戸線六本木駅だけはいまだ登頂に成功したことがありません……。ほんっとうに階段が長い！　大階段＋大階段＋小階段のコンボなのですが、大階段×２はクリアできても、どうしても最後の小階段のとこで息が切れてエスカレーター乗っちゃうんですよね……。「胸騒ぎの腰つき」にはまだまだ遠いです。

★ちなみに昨日、なぜか道端で裸の千円札を拾って届けました。これ何!?　暇を持て余した神々が私を試してるの？　財布届けてもらったからネコババとかしませんよ！