ポット出版の連載『セックスをこじらせて』更新しました(http://www.pot.co.jp/kojirasete/)。今回は『女をこじらせてその12・サブカルをこじらせて』です。前回重かったので今回は軽いっていうか黒歴史っていうか……。ほんと、社長をはじめワイレア出版のみなさん、その節はお世話になりました。


★『ファンタジウム』の6巻を買ってきて読んでたら、胃の裏あたりがぞくっと冷えるような展開で終わっていて落ち着かない気持ちです。でも今回もすごく良かった。人と人のコミュニケーションの問題や、理解できないとしても理解しようと想像力をはたらかせること、それに自分自身がどうやって生きていくのか、そういうことがていねいに描かれていて、いつも引き込まれます。


 オートマタが出てくるとは思わなかった! 昔見たことがあって、とても魅力的だったのでなつかしく思いました。ある種の人形や、オートマタ、精巧なドールハウス、絵、オブジェなどのものが、私はとても好きだけど所有するのは少し怖いところがあって、それはそういうものを見ていると、そういうものが属している、現実ではない世界のほうがずっと魅力的に見えて、引き込まれそうになるからです。その素敵な世界から栄養をもらうみたいな気持ちで見れればいいけど、私は「なんでそっちに自分は行けないんだ」と思う。淋しい気持ちになったり、悲しくなったり、生身の自分が置いていかれたような気持ちになったりします。そういう魔法のような世界のはかない感じも『ファンタジウム』にはちゃんとありますね。

ファンタジウム(6) (モーニング KC)

ファンタジウム(6) (モーニング KC)