ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎展

★このまえ行ってきました、川村記念美術館ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて』展。いやー、去年のだいたい同じ時期にマーク・ロスコ展を見て、ロスコルームに入った瞬間涙が出てきたあの体験は越えられまいと思っていたら、とんでもないわー。ここの展覧会の世界観の作り込みはハンパなくて、今回もものすごくびっくりさせられた。まさかこんな展示になっているとは……。これがキュレーターの仕事なのだとしたら、それはもう、世界を作る仕事と同じだと思いました。あんな場所で、あんなふうに、文章を読んでもらえて、作品を見てもらえるのは、どういう気持ちがすることなんだろうと思うと、ぼーっとして時間の感覚がなくなりました。


 ロスコルームは、ロスコ展のときとは違う形になって残っていたけど(ロスコ展以前はこの形だったのかな? ロスコ展のときに初めて行ったので、そこのところ知りません)、初めて見た新しいロスコルームも良くて、たいしたもんだとうなりました。いやそんなエラそうに言えるほど美術知らないですけど、ほんと、迫力を活かしてあって、伝わる展示になっていました。


 私は、アートに対して造詣もなければ、作品を見てそれを「こういう文脈の中でこういう作品を作るのはすごい」というふうに理解することも、今のところできません。調べればそれなりにできるのかもしれないけど、調べるのはたぶん作品を見たあとだし。だから、そんな人間がいきなり最初に作品を見て「すごい」と単純に感動できるような「すごさが伝わる」展示をしていることがすごいと感じます。すごさが伝わらない展示をされていて、すごさがわからないまま通り過ぎてしまった作品も、今までにいっぱいあると思う。


 あまりに良すぎて、二度目に入るときに最初の廊下に飾ってある初代から三代目までの館長の写真を拝みましたよ……。川村さん、趣味良すぎるよ!


http://kawamura-museum.dic.co.jp/


★そして連休に親が家に来るので、部屋の中に散らばっているエロ関係のものを隠すのに必死になっているのですが、ようやく隠しおおせた! と思ったところに『ロマンスの王様 ハーレクインの世界』が届きました……。献本ありがとうございます。押し入れに隠しながら読み通します!