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★弟と電話で話していたら、弟が「天神コアの6Fが、109の男版ブランドに占領されてエラいことになってる」と言っていて、私は『福岡にギャル文化は根付かない説』支持派なので、そんな中天神コア（※福岡市内の天神という繁華街のド真ん中にあるファッションビル。昔はギャルファッションのビルではなかったが、今は本当に109と同じような存在になっている）だけは着々とギャル文化の影響範囲を拡大し続けているのが不思議に思えて「なんでだろ？」と言うと、弟が「天神は確かにギャル率低いかもしれんけど、北九州はけっこうギャル系好きな人が多いよ。ヤンキーの人たちはギャル系と相性がいいみたいで、ヤンキーの人たちがギャル系に流れてる。普通のコでもギャル雑誌とか読むの普通やし」（※福岡市内はけっこう都会で、それなりに洗練された雰囲気があるが、北九州はまだヤンキーの名残が強い感じ）と言っていて、そうか！　と思った。

　ケータイ小説って、ヤンキーが源流なのかもしれないな……。「こんなに汚れちゃったけど、それでもアイツを愛する気持ちだけは本物」みたいな、カラダは汚れた（汚れるってなんだ）けど純愛的な感じとか、すぐ死に直結しちゃう刹那的な感じってヤンキーと融合しやすいメンタリティのような。ま、いくらでもこじつけようはありますが。「日本人の血中にはヤンキーとファンシーの遺伝子が入ってる」的なことをナンシー関が言っていたと思うんだけど、なんだかものすごい未来まで予知されているような気がするよ。

　そんな弟の最近好きな女優さんは妃乃ひかりさんだそうです。なんか弟と女の趣味似てんだよな……。キツめのネコ顔好きで、ロリNGのギャル系・お姉さん系好き、スレンダー好きってあたり。フクザツな気分です。弟と趣味合ってどーすんだよ。しかもあいつ、ジョニー・デップ好きだ。男の趣味まで合ってる！

★夜中に『スイミング・プール』という映画をやっていたので途中から観たらすごい面白くて寝れなくなりました。小説家の堅物年増女が、若くてキレイなヤリマン美少女と同居しなきゃならないハメになり、三角ビキニからハミ出る乳を見せつけられたり、家に男を連れ込まれたり、自分がちょっと目つけてた男も連れ込まれてきたりとかして、もう「私（がこの小説家）だったら発狂する！」って出来事が続いてハラハラするんですが、物語は意外な形で決着を見る。

　「女同士だから起こり得る、嫉妬と嫌悪（嫉妬から来る嫌悪、かもしれない）」を描いた後に、「女同士だから起こり得る連帯」が、無関係にではなく、くるりと反転するかのように連続する形で描かれているのが、なんだかものすごく鮮やかで、ミステリのように楽しめる映画でした。最初は「どちらにも共感したくない」と半ば突き放して観ていた（どっちかというと堅物女に感情移入してたけど、それはヤリマン美少女への嫉妬からで、あまり自分と同一視したくはなかった。嫉妬の感情も年増の方が近い年齢であることも含めて、直視したくないものだからだと思う）自分の気持ちが、最後にはヤリマン美少女に対しても、堅物年増女に対しても、同じように「好感」に変わっているのを感じて、ああ見事だなぁ、と思った。堅物年増女のちょっとエッチな場面もあったりしてけっこうドキドキします。堅物年増女とか言ってるけど、シャーロット・ランプリングだからね。そりゃキレイですよ。おっぱい……おっぱいが本当にキレイだったなぁ……。