自宅秋冬コレクション

★すっぱり切るように夏が終わってしまい、去り行く夏を惜しんで今日は「SPARKLING SUMMER」という名のお香を焚いてます。さてさて、みなさんは秋冬ファッション、どこから始めますか? 私はまずヘアサロンに行ってカット&カラー、そのあと帰りに新しい口紅を一本買うとこから始めます。


 と、なんでこんなことを書いているかというと、私は秋冬というシーズンが、本当に本当に苦手!!! 寒いだけで憂鬱だし、さらに秋冬の服ときたら、色は暗いしかわいいのは薄すぎて寒いし……。薄着の季節はいいんですよ、一枚か二枚の服と靴を合わせればいいだけですから。ところが冬になると、一枚、二枚、そしてコートとかストッキングとかカーディガンとかマフラーとかでも寒いしでも下に合わせるインナーがないとかそういう事態になってきて、なんとか着れたものの「全然かわいくない……」「女っぽさがかけらも感じられない」という「ザ・防寒」みたいな姿になってもう出掛けるのやめたくなったりすることが冬のうちに何十回……。もう白と黒しか着なくてもいい? さりげない差し色とかいつになったらうまく使えるの? もー三十路なんだけど! 今日もエスカレーター乗ってたら後ろに乗ってた二人組の女のコたちが「秋冬って、ホント着るものないよね〜」って言ってて、思わず振り向いて「そうそう! 去年何着てたんだ!? って思うくらいないよね!」って激しくタメ口で相槌打ちそうになりました。


 この苦手意識を、今年は克服したい! 出掛けるときに服がイヤでテンション下がる(こころもち体感温度も低くなってさらに寒い!)のをなんとかしたい……。思い出せ! 冬にも好きな素材や色はあるじゃないか雨宮よ(今私のオルター・エゴが自分に向かって語りかけてます)。ベルベット、ファー、カシミア……そうなんだよ冬の服ってお値段がかわいくないんだよ! もー、それもイヤ!


 そんな自分のテンションを上げるべく、先日『SEX and the CITY』劇場版観に行ってきました。もう最高ですよ。これほど現代の女性に生きる(そして、年を取る)勇気と希望を与えてくれるドラマが他にあるか!? と思う。キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は美人じゃないのにセンスが良くて(いや、それはパトリシア・フィールドのセンスだけどさ)ハイモードからカジュアルまで何でも似合うし、スキニーな鍛えたボディがセクシーだし、笑顔がキュートだし、他の三人に関しても、もう他人とは思えないくらい大好き。サマンサなんて、決してスタイル良くないでしょう。でも素敵だし、ミランダだってだいぶシワが目立つようになった。でもやっぱり素敵なんですよね。シャーロットも、ファッションはコンサバだけどイキイキしててキュートだし。これを観れば、服や髪型や表情で人はどんな風にも魅力的になれるのだということがハッキリわかるし(新キャラのキャリーのアシスタント嬢がまさにそうでしょう。太ってても素敵だよ)、どんなときでも、ユーモアと笑顔と愛情! それを忘れないかぎり、女はいくつになっても魅力的でいられるんだよね! とガッツリパワーチャージしてきました。劇場版はファッション・カタログとしてももちろん最高! 観賞後は六本木〜表参道と流してマックス・マーラのコート(16万……でも安いほう。前欲しかったのは23万だったよ!)まで試着する怖いものナシモードに突入し、素敵な服を見まくりました。青山のヴィヴィアンのショップのウインドウには、たぶん映画の中に出てきたドレスと同じものが飾られています。あ、ヴィヴィアンにも寄ればよかったな。イヤだわ〜また物欲の虜になりそうでこわい!


 買い物で数々の失敗を重ねてきた(失敗の数では負ける気がしない!)私からみなさんへのお買い物アドバイスは、1・おなかがすいてるときは買うな! 飢餓感が「買え! 買え!」と狩猟本能を駆り立ててくるので、一度店を出てカフェラテの一杯でも飲んで、エスカレーターで地階に降りてフレッシュジュースでも飲んで落ち着くこと。2・迷ったらとにかく着る! 着ればハッキリします。着て「うわっ!」と思うほど自分が輝いて見えたら即買いで、「でも、レギンスとか履けば似合うかも……」とか言い訳が浮かんだらやめ。「着れる……よね?」ぐらいの服は、着る喜びを与えてくれませんよ!(我ながら血のにじむような助言だな……自分に向かって言ってるとしか思えない!)あと、一度はヒールを履いて試してみることをおすすめします。バランスが変わってすごーく似合うようになることがあるので。3・店員の魔法の呪文に惑わされるな! 私の弱い呪文→「これ、最後の一点なんですよ〜」「本日入荷したばかりなんですよ〜」。私に効かない呪文→「これ私も色違い買っちゃったんですよね〜(なんでお前とお揃い着なきゃいけないんだよ)」「下にデニムとかレギンスも合わせられますし〜(なんで進んでみんなとおんなじカッコしなきゃいけないんだよ)」 あと、着こなしが素敵な店員さんがいると、ついそこの服を着れば素敵になれそうな気がして、まるでお守りかお札のようにそこのアイテムを買ってしまうという法則がありますね……。ダメ! おちつけ自分!


 今夜はクローゼットの整理でもして少し気持ちをおちつかせるとします。おやすみなさい。