ウソツキ

★常に何かにハマるタイミングがズレまくっているせいで人生損してる私ですが、今、まさに今、バービーボーイズ熱が再燃しました。とっくに再結成ツアーも終わっている今になって!


 でも高鳴る胸はおさえられず、夜な夜な動画を検索してエゾロックのライブ映像に鳥肌立てたりしてるんですが、昔の映像観てると、KONTAのMCが凄いんですよ。


「この世の中には二種類の人間しかいない。どんな人間だかわかるか?
 ひとつは、ウソを吐かない人間。もうひとつは、ウソツキだ。
 どうやって見分けたらいいか、こういう質問をすればいい。
 『あんたスケベか?』
 NOって答えたら、そいつは……答えはわかるよな?
 反省はしなくていい。ウソツキはモテるから。
 でも、正直な奴なら、叫んでみろよ、この曲みたいに!」


http://www.youtube.com/watch?v=hzM7KA700FQ&feature=related


 やだもう倒れそう。フェロモンに酔いすぎて腰が抜けて立ちあがれない……。


 バービーボーイズの、きわどいセクシャルな歌詞(と音、声)は、今あらためて聴くと、ほかにこの世のどこにもない気がする。昔はおとなになればこういう世界があるもんだと思ってたけど、セックスを知ればこういうことがあるもんだと思ってたけど、行為そのもののことじゃなくて、その前後、誘惑、駆け引き、勝ち負け、倦怠、をこういうふうに、しかも男女両側から描いているって、あっさりやられてたから気づかなかったけどものすごいことだよな。エロ文章を書くのが私の本業なのに、いくら露骨な表現やねちっこい文章を駆使したところで、この「きわどさ」のエロスには勝てないって気がする。セックスそのものより「前」と「後」にあるものの、泥沼みたいな魅力とげんなりする感じのあいだにある、セクシーなもの、恋愛じゃなくて男と女の「狩り」合いみたいなもの、ハンティングのし合い、勝ち負け決まって、食い尽くした後のもたれる感じ。捨てて帰りたいのにそうはいかないめんどくさい感じ。相手のその倦怠を感じていても離れていって欲しくない淋しさ。そういうことについての言葉は、バービーボーイズは超一流で、たまんないものがあります。